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初正月のお祝い

初正月は、赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月です。

前年の12月の内に、健やかに育つよう祈願してお祝いの贈り物が贈られます。

男の子には、破魔矢、破魔弓、天神人形を。女の子は、羽子板や手まり、人形が一般的です。

初正月とは

赤ちゃんが初めて迎えるお正月を、初正月と呼びます。

赤ちゃんが元気に育つように祈りを込めて、また無事に新年を迎えられたことに感謝してお祝いをします。

新年を迎えると2歳になる?

以前は、年齢は実年齢(満年齢)ではなく、数え年で数えていました。新年が来ると、すべての人が年をとるという考え方です。

また、生まれた時に1歳になると考えられていたため、数え年の場合、初正月を迎えた赤ちゃんは2歳になります。

初正月のお祝いって何をするの?

成長を祈願して、赤ちゃんに贈り物をします。

一般的には性別で、それぞれ物品が変わってきます。伝統的な初正月の贈り物は次の通りです。

男の子

破魔矢、破魔弓、天神人形

女の子

羽子板、手まり、人形

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男の子への贈り物

男の子の場合は、破魔矢、破魔弓、天神人形を贈ります。

破魔矢、破魔弓

「破魔」は魔を破るものと考えられ、武士の間で古くから伝わっていたものでした。

それが、江戸時代に入ると、正月飾りに使われるようになり男の子の縁起物として、初正月に贈られるようになりました。

破魔矢と破魔弓は、正式にはセットで贈られます。

破魔矢

天神人形

天神人形のモデルは菅原道真です。平安時代に活躍した貴族・学者で、江戸時代になると「学問の神」として奉られるようになりました。

文武両道を目指してほしいという思いから、男の子に贈られるようになりました。

女の子への贈り物

女の子の赤ちゃんへは、羽子板、手まり、人形を贈ります。

羽子板

羽子板は、病気を運ぶ蚊に食われないようにという厄よけから生まれたものだそうです。

遊び用の簡素な羽子板もありますが、初正月に贈られるものは、女性の顔が描かれていたりする観賞用のものです。

とても華やかで女の子にぴったりの贈り物です。

羽子板

手まり

手まりは、平安時代には女性や子どもが好んで遊んでいました。

お正月に遊ぶことも多く、手まりは一月の季語にもなっています。

色鮮やかな刺繍糸で飾られていて、見ているだけでも華やかな気分になれます。

贈り方や飾り方について

初正月のお祝いは、以前は、母方の祖父母が贈ることが一般的でした。現在では、父方の祖父母が贈ったり、両家で折半したり、両親が買う場合もあります。

赤ちゃんのパパママは、贈り方についてどうするのか、両家に相談をしてみましょう。

いつからいつまで飾るの?

初めてのお正月を祝うものですので、当然お正月の期間中は飾っておくこととなります。しかし、元旦前日の大晦日より飾り出す事は、「一夜飾り」と呼ばれ、良くない事とされています。

12月に入ったら、準備を始めましょう。12月13日は、「正月事始め」の日でもありますので、その日に用意をするのも良いでしょう。

片付けは、小正月(一月十五日)を過ぎたら行うのが一般的です。なお注連縄など他の正月飾りも、小正月を過ぎたら片付けるようにします。

初正月が終わったら、もう飾らないの?

お正月を過ぎても、季節の節句で飾ることができます。

男の子であれば、端午の節句に兜と一緒に並べると良いでしょう。
女の子であれば、桃の節句で飾りましょう。
雰囲気が豪華になって良いですよ。

なお、中には額タイプなどで、インテリアとしてずっと飾っておけるものもあります。
破魔矢や破魔弓は、魔除けの意味がありますので、一年間飾っておいても問題ありません。

写真を撮りましょう

生まれて初めてのお正月は、人生で一度しかありません。お部屋に贈り物を飾ったら、記念に写真におさめておきたいものですよね。

フォトブックを作るのもアイデアです。最近はインターネットで気軽に注文できるフォトブックが増えています。

画像のレイアウトが簡単に出来るので手間が掛かりません。価格もお手頃なものが多いです。

初正月の内祝いは?

初正月のお祝いを頂いた場合、一般的には、内祝いとしてのお返しは必要ありません。

しかし、上司や友人などから「初正月祝い」として何か頂いた場合は、内祝いを贈った方が良い場合もあるでしょう。

熨斗に「内祝い」と書き、赤ちゃんの名前を水引きの下に書いて贈ります。

お祝いを両親(赤ちゃんにとっては祖父母)からもらった場合も、しきたり的には内祝いは必要ありませんが、贈り物と赤ちゃんを撮影した写真やビデオを送ると大変喜ばれます。

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By Happie (Updated )

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