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節分で招福(豆まき・恵方巻き)

節分の豆まきは、宮中の古来儀式に由来する悪鬼払いと招福の行事で、行事食としては恵方巻きが知られています。

家庭で節分を楽しみ、子供の健やかな成長を祈願しましょう。

節分で福は内

「鬼は外、福は内」が、節分の豆まきにおけるスタンダードな掛け声です。でも、地方や寺社によっては、「鬼は内、福は外」と逆になったり、「福は内」しか言わなかったりするそうです。

いずれにしても、「災難・厄難・不幸」をもたらす邪鬼を追い払って福を招き入れる、
というのが節分の豆まきの主旨ですよね。

豆まきイラスト

家庭で子供たちとこの行事をすると、エキサイトしすぎて兄弟げんかになったり、後から家中に散らばった豆を片付けるのが大変だったり、色々と賑やかですが、子供たちが元気であるのは何よりの幸せでは。

では、節分行事の、家庭での楽しみ方について見ていきましょう。

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豆まきで厄払い

鬼のお面を被った、逃げる「鬼役」に向かって、豆まきをします。
あまり強く投げつけると、素肌に当たると痛いのでご注意を(笑)。

豆は、大豆を炒ったものが多いですが、神棚があるお宅では、前の日にお供えしておき、当日それを炒って使うと良いでしょう。もちろん、市販の炒り豆を買ってきてもOKです。豆は、自分の歳よりも1粒多く食べると、健康に過ごせるとされています。無病息災を祈願しましょう。

↑↑豆まきでめっちゃ大盛り上がりのご家庭です。

子供がいる家庭なら、親子などで一緒に、お手製の鬼のお面を作るのも楽しいかと思います。

画用紙や厚手の紙に、鬼の顔を描いて切り抜いたり、紙袋を利用して立体的なマスクを作ったり。
(呼吸用の穴を必ず開けましょう)

毛糸を髪の毛に見立てて貼り付けたり、角を作ってくっけるのも面白いです。

青鬼イラスト

行事食といえば恵方巻き

関西(大阪)発祥で、ここ数十年間のあいだに節分の行事食として定着した食べ物が恵方巻きです。

いわゆる、太巻きのお寿司です。中に巻く具は、七福神にちなんで7種類入れると縁起が良い、といった考え方があるようですが、恵方巻きを食べる習慣はまだ歴史が浅く、特に伝統的な作り方は無いと思います。

Q 恵方巻き 食べ方は?
静かに無言で、恵方の方角に向かい、1本まるかぶりして食べる。・・・とされています。
福を逃がさないための食べ方、なのだそうです。
Q 恵方の方角って?
九星術における「歳徳神」という方位神のいる方角を指します。歳徳神の鎮座する方角は「吉」(恵方)なのだそうです。この方位神は、毎年その方角が少しずつ移動します(10年間かけて1周します)。この事により、食べる時に向く方角が、毎年変わります。
Q ちなみに今年の方角は?
2018年(平成30年)は、「丙(ひのえ)の方角」に歳徳神が鎮座しています。南南東くらいの方面になるので、その方角に体を向けて、まるかぶり!しましょう。
Q 恵方巻きを家庭で作る場合は?

「太巻き」がベースとなります。かんぴょう、でんぶ、きゅうり、うなぎ、しいたけ、玉子焼といった、オーソドックスなものをはじめ、お好みの具材を巻いて作り、おいしく食べれば良いのではないか、と思います。

ふとまきまっきー
(ふとまきまっきー)

クッキングトイで、親子で作ってみるのも楽しいかも。

Q 鰯(いわし)
イワシを使った料理もある意味、行事食といえるのかもしれません。 そもそもは、鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝などに刺して玄関あたりに置いて、魔よけ邪気払いとしましたが、 最近ではそういった行事は行わずに、普通に焼いて食べる家庭のほうが多いのではないでしょうか。
Q 蕎麦(そば)
現代においては、12月の大晦日に「年越し蕎麦」を食べる風習が根付いていますが、 古来は、むしろ季節的には、2月の節分の日が「大晦日」であり、この日に食していたそうです(「由来」の項を参照)。

ちなみに最近では、「節分そば」と銘打って提供しているお店もあります。

節分の由来について

節分の豆まきは、古代中国で行われていた「追儺(ついな)の儀式」が日本に伝わり、平安時代に宮中において行われたのがその由来とされています。旧暦(太陰太陽暦)の大晦日の夜に、陰陽師の細分の読み上げから始まり、公家たちが桃や葦で作った弓矢、太鼓などを携えながら、掛け声や奇声を発し宮中を歩き回り、鬼払いを行ったそうです。

ちなみに、宮中で追儺の儀式(鬼やらい、とも言います)が始まった初期の頃にはまだ、鬼役の人はいませんでしたが、年を経て、疫鬼として追われる役割を担う役目が出来たみたいです。

今に伝わる文化的な風習の殆どは、「宮中→公家→武家→民衆」という流れで一般化しましたが、追儺の儀式についても、同様の伝わり方をして大衆文化となったようです。ちなみに、お寺による豆まきが行われるようになったのは、室町時代以降になってからだそうです。

黄鬼イラスト

二十四節気に基づきます

四季の区切り目(季節の始まりの日)を、立春、立夏、立秋、立冬と言います。
これは、1年間を24等分に区切る、「二十四節気」という考え方に基づくものです。

そして、立春や立夏などの前日を「節分」と言います。
つまり節分とは、新たな季節が始まる前日の事であり、1年間に4回巡ってきます。

また、四季で1年間を分けた場合、1年の始まりが春で、冬が終わりの季節とされています。

したがいまして、冬(大寒)の最終日(立春の前日)である2月の節分は、
1年間の最終日にあたります。

1年間の最終日とは、すなわち大晦日。このことから2月の節分は、とても大切な日だとされてきました。そして、この日に追儺の儀式が行われるようになり、現在の豆まきをはじめとする諸行事に至っているそうです。

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By Happie (Updated )

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