ページメイン画像

引越し祝いのマナー

引越し祝いは相手の状況に合わせて行います。

新居の種類(新築、中古、賃貸)、転居理由(購入、転勤、昇進、新生活)、構成(家族、単身)他によって、熨斗書き、相場、贈り物などを考慮します。

ここでは、その基本的なマナー、やりかた等についてご紹介します。

熨斗の表書き等に関するマナー

お付き合いのある人が新しい家へ引っ越しをする場合、余程ネガティブな状況ではない限り、「お祝い」を贈る慣習があります。

「新居の建物」「転居の理由」などによって、適した「お祝いの文言(熨斗の表書き)や、水引、やりかた等があります。

どんな理由・状況であれ、つまるところすべて「引越し」なのですから、熨斗(のし)や祝儀袋は、蝶結びの水引・「御引越御祝or御祝」の表書き、で構わないかもしれませんが、それぞれのケースに最もマッチしたものにするのがマナーでしょう。

たとえば、家を購入した場合。新築物件と中古物件では少々違ってきます。

また、引越しをする理由(就職、転職、結婚)などによっても対応は様々です。

では以下、代表的な例について、その基本的なマナーについて見てみましょう。

スポンサーリンク

新築にまつわる場合

数あるお引っ越しの中でも、もっとも晴れがましく喜ばしいのが、新たに家を建てた場合や、新築マンションを購入した場合のお祝い、すなわち新築祝いでしょう。

のし(熨斗)の表書き、水引の例

  • 御祝
  • 御新築御祝
熨斗(「御新築御祝」の表書き)

新築関連は、「新居披露とお祝い」のページ内でもご紹介しています。併せてご覧下さい。

中古/賃貸物件にまつわる場合

中古住宅の購入、賃貸住宅への転居が該当します。

のし(熨斗)の表書き、水引の例

  • 御祝
  • 御引越御祝
  • 御転居御祝
  • 御新居御祝
熨斗(「御引越御祝」の表書き)

転勤、転職にまつわる場合

社会人であるならば、転勤、転職などの理由で、賃貸から賃貸へ引越す場合もありますよね。

この場合は、「餞別」(せんべつ)として贈りましょう。

のし(熨斗)の表書き、水引の例

  • 御祝
  • 御餞別
熨斗(「御餞別」の表書き)

昇進・栄転にまつわる場合

転勤に伴う引っ越しでも、それが昇進や栄転によるものであれば、 「昇進祝い」として贈ったほうが、社会人的かもしれません。相手が同じ社内・職場の同僚などの場合は、特に配慮しましょう。

のし(熨斗)の表書き、水引の例

  • 御祝
  • 御栄転御祝
熨斗(「御栄転御祝」の表書き)

結婚に伴う引越しの場合

引越しの理由が結婚だった場合は、「引越し祝い」として贈るよりも、「結婚祝い」として贈る場合が多いです。

「引越し」と「結婚」で、あえて別々にお祝いをする必要は無い、という訳です。
(もちろん、おめでたい事なので、別々に贈るのもOKです。)

のし(熨斗)の表書き、水引の例

  • 表書:寿、御祝
  • 水引:結び切り、あわじ結び、輪結び
熨斗(寿の表書き)

引っ越し祝いの水引は、通常「蝶結び」ですが、結婚祝いを兼ねている場合は「結びきり」等にします。また、水引は紅白もしくは金銀が使用されます。

詳しくは、「結婚祝いの贈り方」のページ内でもご紹介していますので、ご覧下さい。

スポンサーリンク

お祝いを渡す時期と相場

お引越しのお祝いをするにあたっては、上記の通り色々なケースが想定されます。

ところで、お祝いの贈り物は、いつ頃に渡せば良いのでしょう?

また、その相場はどのくらいなのでしょう?

どなたも、大雑把な理解はされているでしょうが、ここでは、一般的なマナーについてご紹介します。

なお、お住まいの地域ごとに独特の慣習があるかもしれませんので、出来れば、年長者の方に確認してみると良いでしょう。

いつ渡すべき?

基本的には、引越し前の先方に余裕がある時期に渡すと良いとされています。

そして、準備・荷造りや荷解きで慌ただしい引越しの「直前」や「直後」は避けるべきでしょう。

引越し前に渡せなかった場合は、引越しして1週間後など、少し生活リズムが整った頃に渡すようにしましょう。

但し、「新築祝い」の場合は引越し後に贈ります。また、新築披露に招かれた場合は、その時にお祝いを渡します。

引越し祝いの相場

地域性があるものの、一般的な引越し祝いの相場は、2000円~5000円程度とされています。

新築の住宅である場合は、少し上がって1万円程度贈る場合もあります。

友人・知人や職場の同僚などへは、この程度の金額でおかしくないでしょう。

なお、親戚・家族、親友といった関係性が深い場合や、日頃お世話になっている知人・職場上司・仕事の取引先の方へ対しては、もう少し多めに贈ることが多いようです。

おすすめのプレゼントは?

引越しをする相手の状況によっても喜ばれるものは変わってきます。

プレゼントの選び方については、家族、カップル、単身など人数や世代構成などを考慮すると良いでしょう。

基本的なマナーにおいて定番・おすすめは、消えもの、観葉植物類、商品券・現金などになります。

新社会人など新生活をスタートする方や、何かと物入りな方には、家電製品・インテリア類なども喜ばれるでしょう。

消えもの、消耗品

どの引越しのケースでもおすすめの一つは、いわゆる「消えもの」です。

お菓子やドリンク類、洗剤やタオルなどの消耗品、などですね。

家族での引越しの場合は、みんなで楽しめるお菓子が人気です。

一人暮らしを始めたばかりの方であれば、キッチングッズなど生活に役立つアイテムが喜ばれるでしょう。

観葉植物類

自然の「緑」に、癒しやリラクゼーションを感じる方は少なくありません。

居住空間に潤いをもたらす効果が期待できる鉢植えの観葉植物は、贈り物として適当だと言えます。

新居の広さや間取りを考慮すると共に、相手の好みにマッチした、あまり世話する手間が必要無いものを選びましょう。

現金・商品券

新居に移ると、それまで使っていた家具・調度品が使えなくなったりする場合があります。そして必要に応じて買い足したりと、何かとお金が要りようになります。

ですので、金品の類は味気ないという意見もありますが、使い勝手でいうと、現金や商品券の類は、間違いのない贈り物だと言えます。

筆者は何度か引越しを経験しましたが、引越し業者に支払う料金はそれなりにかかりましたし、大型家具や冷蔵庫等の処分料も安くはなく、使い古した物を処分したため、新たに家電製品等を購入する事もあったのですが、新居祝いにカタログギフトや現金を頂いた時は、とても嬉しく感じました。

家電製品・インテリア類

筆者が初めて実家を出て一人暮らしを始めた時、お祝いに炊飯器や電子レンジをもらって大助かりでした。

その経験を踏まえて考えると、キッチン関連の家電製品やドライヤー、シェイバー、それから、調理器具や食器類なども選択肢のひとつではないかと思います。

マナー違反とされるものは?

「火が点く物」や「赤色の物」は、一般的にはタブーとされています。

マナー違反になりますので、贈らないようにしましょう。

(備考)引越し祝いのお返しはどうするの?

お祝いを頂いた場合の対応について、簡単に触れておきましょう。

マナーとしては、通常の内祝いと同じように考えて大丈夫です。

頂いたものの半額~三分の一程度の額のものをお返ししましょう。

なお、新築祝いに招待した場合は、そのおもてなしがお返しとなります。高額なお祝いを頂いていない限りは、重ねての内祝いの品は不要です。

スポンサーリンク

関連するページ

*本ページの概要・情報は変更される事があります。

By Happie (Updated )

ページの先頭へ