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お稽古ごとの発表会にまつわるマナー

お稽古ごとの発表会は、子どもの晴れ舞台であり親にとっても大切な思い出作り。気持ち良く楽しむためには、当日の服装や親が気を付けるべき点、トラブルになりがちな招待に関する事柄など、発表会にまつわる一般的なマナーを知っておくべきでしょう。

発表会にはマナーがあります

お稽古ごとを習っているお子さんは多いですよね。ピアノやスイミング、バレエにストリートダンスと様々なジャンルがあります。

そして中には、日頃の練習の成果をお披露目する発表会が催される場合がありますよね。

バレエステージ画像

子供にとっては、主役になれる晴れ舞台。親にとっても、我が子の「技術の習得度」「心身の成長」を確認出来る場であり、親子の大切な思い出作りとなるメモリアルなイベントです。

ドキドキ・ワクワクしながら楽しみましょう。

でも、どんな服装にすれば良いか、誰を招待すれば良いか、先生の謝礼は?等々、どうしたら良いのか悩んでしまうこともあるかもしれません。

この種の発表会には、知っておいたほうが好ましい一定の常識や決まり事があります。

親、子ども、招待客の立場ごとのお稽古ごとの発表会に関する一般的なマナーを見ていきましょう。

親が気をつけるべきポイント

親(保護者)の方は、頑張っているお子さんをサポートする立場です。

幼児のお子さんであれば当然ですが、小学校高学年のお子さんであっても、リハーサルや当日の集合時間、持ち物、衣装など、きちんと発表会情報は把握しておきましょう。

母娘画像

普段はしっかりしているお子さんであっても、発表会となると緊張して、うっかりミスをするかもしれません。当日の朝、準備をすると忘れ物や遅刻をするおそれがありますので、前日までに準備は整えましょう。

おすすめの服装は?

お母さん

お母さん

発表会によりますが、マナー的にはワンピースやブラウスなど、フォーマルさを感じられる服装が好ましいでしょう。スーツほど堅苦しい正装でなくて構いません。

ただし、あまりにビビットな色の服やTシャツはやめておきましょう。会場で周りから浮いてしまい、お子さんが恥ずかしい思いをするかもしれません。

ちょうどよい加減の服がない場合は、少しカジュアルめの服にジャケットを合わせるだけでも、フォーマルな印象になります。

夏でも生足はやめて、ストッキングを着用しましょう。

お父さん

お父さん

スラックスに襟付きのトップスが良いでしょう。スーツやネクタイまでは不要です(もちろん着用してもOKですが)。少し改まった印象があれば、十分です。お母さん同様、派手な色合いは避けたほうが無難です。

短パンやジーンズ、サンダル履きは、ラフ過ぎるのでやめましょう。

先生へのお礼はどうするの?

先生にお礼をするかどうかは、お稽古ごとの教室によって違います。一緒に発表会に出るお友達(親御さん)がいれば、相談してみましょう。

生徒(出演者)全員で大きな花束を贈ることもあります。
また、物を渡してのお礼をしない場合でも、発表会後は必ず感謝の言葉を伝えましょう。

練習に準備に本番にと、つきっきりで指導してくれた先生です。できれば会ってお礼を言った方が、気持ちが伝わります。

お客様を招待する際、考えておくこと

発表会が決まって、頭を悩ます問題のひとつが、お客様(ゲスト、観覧者)の「招待」についてです。

誰を招待して、招待状が有料の場合はどうしたらいいのか、とても気を遣いますね。

基本的には、そのお稽古教室やお友達付き合いの「慣習」が優先されますが、ここでは一般的なマナーをお伝えします。

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誰を招待しましょう?

子どもの発表会の場合、家族や親戚でもなければ、進んで見に行きたいという人は少数派です。
お誘いする人によっては、迷惑になる場合もあるでしょう。

下記のような人であれば、お声掛けしても大丈夫でしょう。

  • 気を遣わないで良い間柄の親戚
  • 発表会に招待してもらったことのあるお友達
  • そのジャンルに興味のある人
  • 発表会の話題を出したとき、「行きたい」と言ってくれた人

「相手の貴重な休日をつぶして来て頂く」ことを忘れずに、押し付けがましくないお誘いをしましょう。

招待状(チケット)を渡すことについて

招待状は、無料の場合もあれば、有料の場合もありますね。無料の場合は、お渡しすればそれで済みます。しかし、チケットノルマが課せられていて有料の場合、代金はどうしたらいいでしょうか。

一般的なマナーとしては、お稽古事に関する発表会であれば原則「ご招待」になります。特殊な事情を除き、チケット代金は頂きません。※註

通常の素人による発表会では、来て頂くだけでありがたいと受け止め、チケット代は請求しないほうが良いでしょう。

また、招待した人から、お花やお菓子の差し入れがあることを、当然と期待するのはやめておきましょう。マナーとして持ってきて下さる人は少なくありませんが、あくまで相手の心遣いです。

背中向きのバレエ子供画像

発表会の目的は、練習の成果を人前で発表し、自信をつけ、また日々のお稽古に生かすことです。「興行」ではありません。目的を見失わないようにしましょう。

※註:例えばバレエで「有名ダンサーがゲスト出演で特別講演をするからチケットが飛ぶように売れている」といった場合、代金を頂けるケースがあります。

子供が気をつけるべきポイント

当日の衣装は何を着る?

事前にお稽古教室に問い合わせて、どんな衣装を着たら良いか確認します。ピアノなど楽器の発表会の場合は、フォーマルなドレス、タキシードが多いようです。普段着慣れない衣装ですので、本番までに慣れるようにしてください。ご自宅で、一度は着用して練習しておくと安心です。

ハイヒールのように歩きづらい靴や、演奏のじゃまになるようなアクセサリーは避けましょう。

当日の持ちものの注意点

貴重品は持って行かないようにしましょう。持って行く場合は、自己管理を徹底してください。万が一紛失すると、せっかくの発表会のイメージ台無しです。

自宅でイメージ練習を

発表会は、非日常な空間です。緊張して険しい表情になってしまったり、次の行動が分からなくなったりしがちです。当日の行動をシュミレーションして、笑顔を忘れないようにしてください。

招待を受けた場合のマナー

チケットを頂いたら、「手ぶら」で行くべきではないでしょう。出来れば、お花やお菓子の差し入れを持って行きましょう。差し入れの目安は、チケット代の半額くらいです。

以前、自分の子供の発表会等で差し入れを頂いたことがあれば、それと同額程度に揃えても構わないでしょう。

なおステージ上での受け渡しは、禁止している発表会がほとんどです。受付でスタッフに渡すことが多いので、宛名と送り主を書いたメモを貼付けておきましょう。

ステージ直前バレエ画像

都合により観覧できない場合

一度行くと伝えていたのに行けなくなった場合、出来るだけ早くお相手に連絡しましょう。チケットを他の人に回すことが出来ます。

前日や当日など、急に行けなくなった場合は、差し入れだけでも手配出来ると良いでしょう。お相手との距離感にもよりますが、「当日は行けないけど、がんばってね」と、プチギフトを渡して応援すると喜ばれます。

ちなみに私が初めて発表会のステージに立ったのは、小学校の合唱部のコンサートでした。観覧に来てくれる友人は、お花やお菓子を差し入れてくれるのが部の慣習でしたが、入部一年目だった私はそんなことを知らず、お花の数が少なくて、ちょっと寂しい思いをした記憶があります。

差し入れやお花の数で競うのは、発表会の主旨とは全く関係なく本末転倒なのですが、でもやはり子供心には感じるものがあったのでしょう。

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By Happie (Updated )

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